2016年10月05日
今年の歌『月時雨』
○たとヘれば京のお人は木綿でも絹でものうて京豆腐どす
○トリオンフ抱(いだ)きて眠れ如月に歌ひ続けしブラザートゥペン
○あらそひは人減りゐても此の度も千人針の千人たらず
○日の丸の日は沈みゐて望月を真一文字に切る日本刀
○アララギは枯れやすきかなくれなゐの『茂吉の体臭』嗅ぎながら読む
○曾祖父を知らねどわれは京にあり風にあらがふ洗濯バサミ
○「ササン朝ペルシヤ!」なぜか叫びたく次々と聖火に落ちる鳩
○月時雨もう気づいてもよささうだ必要?ヒト科ホモ・サピエンス
○膏薬の図子にぽつんと秀太郎将門の首まなこに映し
○ああいつにいつになつたら人類はひとつになれるだらう無理だろ
scorpina at 15:14│Comments(0)│TrackBack(0)│